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ちぃいす。
今日は、中1の姪っ子の部活の試合を観に行ってきた…つーか、
撮影係を強引に頼まれたっつーか。
姪っ子は第四中学校のバレーボール部の1年生なんだけど、
今回の「公式試合」は、助っ人として第二中学校の選手として参加。
助っ人…と言えば聞こえはいいけど、
公式試合でメインの主力選手を貸し出すワケも無く、
1年だし戦力でも無いしって事で第二中学に派遣されたワケですが。
第四中学からは姪っ子を含めて3名が助っ人として第二中学に参加。
他にも数名、他の中学から第二中学の選手として参加していた。
第二中学女子バレーボール部には、2年生が2名しか在籍していなかった…。
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第二中学校は俺っちの母校でもあり、
当時は大勢の生徒で賑わい、たくさんの部活が盛り上がっていた。
バレーボール部なんかは市内では男女とも強くて有名で、
とくに女子バレー部なんかは他方からバレーをやりに来る生徒まで居たとか。
バレー部にチカラを入れていた第二中学は、
毎日のキビしい練習に加え、親に負担を強いる毎週末の県外遠征もあり、
徐々に女子バレー部の入部希望者は減っていき、
遂に今年、新入部員がゼロとなり、
3年生が引退した今、2年生が2名のみ残っているという惨状。
男子バレー部に至ってはもうすでに無くなっている。
1学年に2クラスしか無いなど、少子化の影響もかなり大きいとは思うけど、
隆盛を極めていた当時の第二中学校を知る者としては、とても切なく感じる。
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試合前の練習から眺めていたけど、
さすがに第二中学の生徒2人は他の選手と比べてレベルが違う。
素人の俺が見てもそれは明らかだった。
まー、比べられる”他の選手”は、レンタル選手の1年生ではあるけど。
練習を主導してるコーチは知らないオッサンだったけど、
第二中学女子バレー部の顧問は、紛れも無く井上先生であった。
俺が第二中学に在籍中、男子バレー部の顧問でもあり、3年の時の担任の先生。
約20年ぶりに見たけど、見た感じはぜんぜん当時と変わって無かった。
変わったトコロと言えば…選手達に時折笑顔を見せる所か。
当時はめちゃくちゃキビしい先生で、普通に暴力も振るってた。
俺の友達もビンタ食らって体育館に血の水たまりを作ってたし、
学校側に無理矢理男子バレー部に入部させられた俺の弟も、
一回、すげーボコボコにされて帰って来た事あったわ。
顔中青アザだらけになって帰ってきた弟に、
親父が「子供をこんなにさせられて黙ってられるか!」って激高しちゃって。
抑えるのに苦労したっけ。
弟はすげー悪ガキだったから、井上先生も少しは覚えているだろうけど、
俺なんかは特別勉強が出来るワケでも無く、特別悪かったワケでも無く、
目立たない普通の生徒だったからきっと俺の事は覚えて無いだろう。
ヘンに声掛けて気まずい空気になるのもアレなんで、
遠くから眺めて懐かしむだけにとどまった。
それにしても、生徒も少なくなり男子バレー部も無くなってもなお、
井上先生はまだ第二中学で先生をやっているとは。
ちょっと嬉しくなった。
2年生の時の担任、20代の熱血先生であった武蔵先生は、
先日若くして病気で亡くなられたのを地元新聞で知ったので、尚更…。
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試合が始まった。
姪っ子が助っ人して参戦しているから、というより、
やはり母校というものは自然と応援したくなるもの。
”惨状”を知っているだけに、半ば祈るような思いで試合を見ていたけど、
さすがに即席チームだけあって連携がぜんぜん取れてない。
基本である声掛けも出来てない。
攻撃から防御まで、ほとんど第二中学の2選手だけでやってる。
相手のアタックがレンタル選手のトコへ行こうものなら…。
得点はどんどん積み重なり…点差は開くばかり。
ところで、第二中学には選手が2名しか在籍していないワリに、
応援の声はどの中学よりも大きかった。
…というのも、引退した3年生の生徒とその親が応援に駆けつけ、
更に、第二中学女子バレー部のOGまでも駆けつけていた。
キビしかった部活でも本当に好きだったから続けていた彼女らだからこそ、
引退したあととなってもこうやって応援に駆けつけてくるんでしょうね。
この”惨状”に切なさを感じているんだろうけど、
一所懸命応援している彼女らを見てちょっと感動した。
試合展開は相変わらず。
コーチも諦めずに頑張って声を出して指示をしているけど、
さすがに即席チームを統率するのは難しそうだ。
そんな中、第二中学の選手が転んだまま起き上がらない。
背番号1番…攻守でずっと頑張ってたエースだ。
右ヒザを抱えて…すでに泣くじゃくっていた。
コーチがすぐに「病院に連れて行け!」と叫んだ。
どうやら怪我を押しての試合参加だったらしい。
痛いから泣いていたのでは無く、悔しくて泣いていた。
2人しか居ない中での公式戦でプレッシャーもあったろうし、
自分が頑張らなくては、という責任感もあったろう。
中学生じゃ無くてもこんな状況なら悔し涙も出るだろう。
関係無い俺まで泣きそうになっちゃったし。
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第二中学女子バレー部は、第二中学の生徒が1名、
他の選手は、他の中学校からのレンタル選手で構成される。
試合はもうボロボロ。
コーチはもう声を出して指示する事もほとんど無くなった。
映画やドラマであれば、
ここから劇的な逆転なんかが待っているのだろうけど、
残念ながら現実はそううまく行くようにはなっていない。
第二中学女子バレー部を応援する声だけが大きく盛り上がるが…
その声援を制止するかのように一際大きなホイッスルの音が体育館に鳴り響いた。
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